■”好転反応”ってご存知ですか。
あなたは整体にいって、そこの先生から
「次の日だるくなったり、痛くなったりしたら、
それは”好転反応”です。
2~3日様子をみて、なにかあったらご連絡ください」
と言われたことはないですか?
■好転反応かな?と思ったら
早くて施術後すぐに出ます。
お店を出る前であれば、お店の人間に伝えるといいと思います。
その時は対応できないとしても、時間を空けたり、後日対応してくれる場合が多いです。
一般的には2~3日で収まります。
水分をとって、お風呂に入って安静にして、早寝をするとよいと思います。
たとえ話ですが、
「症状を表現しきって、回復していく一番下の部分」
みたいな表現もあるので、
水分取って、安静にしているのがいいですね。
■4種類の好転反応
”好転反応”とは
一時的に悪化の状態を経てから、
身体が改善していくことを言います。
大きく分けて4種類あるといわれます。
①弛緩反応
ほぐされたことで部分的にとどまっていた、
毒素・老廃物が循環することで
急激な倦怠感、だるさ、疲れ、発熱などが起こります。
水分をとって、安定にするとよいといわれています。
②過敏反応
施術箇所の痛みやかゆみ、炎症、多汗、全身の痛み
もともと疲労して、炎症を起こしていた箇所が
血流が改善されると、発痛物質の刺激が強まり、
一時的に炎症の悪化、痛み、神経の興奮によるかゆみ、痛みが発生すると考えられています。
炎症なので、2~3日続くこともあります。
また、神経の興奮は起こり得るので、
全身の痛みが発生することも個人的には理解できます。
③排泄反応
身体に留まっていた毒素や老廃物を排出する反応です。
汗、尿の色が濃い、下痢、ニキビ、発疹、吹き出物
水分を多くとれば回復しやすいとされます。
④回復反応
血流が改善されて、一時的に起こる以下の状態です
発熱、吐き気、腹痛、だるさ、悪血(女性)
■好転反応は、なぜ起こる?
実は好転反応の状態もそうですが、厳密な定義が無いようですね。
施術をすることで、今まで滞っていたリンパや酸素の流れがよくなり、
一気に毒素や老廃物が体中を駆け巡るので、好転反応が出るといわれています。
だから、「改善のきざし」といわれます。通常は2~3日でよくなります。
厚生労働省は「好転反応には科学的根拠はない」としています。
整体に限らず、鍼治療や漢方、断食やデトックスなど、その他自然療法の言葉としても使われていたりします。
施術者としても施術を受けたことのある人間としても、
お上が「根拠はない」といったから、
単純に、施術の不手際だとも言い切れないですね。
■”好転反応” 私の考え方
ひとりひとりのお客様の身体の状態を
出来る限り細かく観察・推察して、
おひとりお1人にあった施術をして、
好転反応と思われる症状が出た際は、
きちんと施術者が自分の考えを説明できれば、
その施術者とお客様との信頼関係で
相互に判断されるという要素もかなりあります。
揉み返しや
現状のお身体のバランスに合わない整体を行って、
痛みが生じた場合は、
私の場合は、すなおにそれを説明します。
揉み返しと強すぎる骨格調整による痛みは
好転反応とは別物だと思います。
それを区別しない施術者は、
施術に関しても、身体がよくなるということについても
あまり自分自身の考えのない”マニュアル施術者さん”だと思います。
整体行きたいけど、好転反応こわいというあなたは。
整体行きたいけど、どこにいけばいいか迷うという方は、
気になるお店や施術者さんに
「好転反応」についてどう考えますか?
と訊いてみてもいいかなーと思います。
あなた自身にフィットする説明が得られれば、
あなたが後悔しない、施術者の可能性が高いと思います。
■
あなたやすべてのお客さまは、
好転反応がでれば、
施術で悪いことになったのかと
不安になると思うので、
好転反応を出さないで、
かつ
来てよかったという施術効果を
出す必要がありますね。我々施術者側は。
そのようにどの施術者さんも
努力していると思いますが、
こればっかりは、
さまざまなお客様に施術をする以上
正直むずかしいなぁと思いながら
できるだけ好転反応を感じさせない程度に
施術をしようと心掛けています。
ちなみに、
好転反応に限らず、
症状というものを、
お客様を生きている存在と観た場合、
肩こりなどのつらさを
「私自身の身体は、”今こういう状態だよ”、主張している表現である」と考えれば
症状として、
しっかりと表現することができれば、
その症状はより身体がよくなるために現れて、
消えていくという考え方もあります。