骨格調整
ぽきぽき、ボキボキ、ボキッて鳴らしてほしい。
整体ってボキッって鳴らすやつでしょ。
こわい、いや気持ちいいよ~、身体に悪くない?、子供にはどうなの?
“ボキッ“=”整体“っていう理解をしている方いらっしゃいますよね。
その調整方法に対して、いろんな意見があります。
主として、脊椎(背骨)の一つ一つの骨の動きが悪くなっていると、そこから出てくる神経が圧迫されていることがあります。
その神経圧迫を解消し、周囲の筋肉や組織の物理的なストレスをとっていくという手法です。
固くて動かないものをどれだけ動かすことが出来るかみたいなお店もあります。
技術的に巧い人ほど、それを追求してる人もいますね。
カラダを検査して、
「あっ、ここが痛いですよね。骨格歪んでますね。(少しほぐして)調整します。はいっ、(ボキ)。どうですか?よくなったでしょう?」
まぁ、これに憧れたこともありました。ただ、今書いていても、なんか、されたくはないと私は思います。
実際、この施術方法で、お客様から支持されていたかというと、されていませんでした。
大手チェーン店にいたころ、新しく来たまだ会話したことのないエリアマネジャーの方に、
「7年間誰にやってもらっても動かないんです」というと、やたらヤル気を出して、ボキっとやられました。
確かに動いたんですが、何か月か手・肘・上腕・肩が痺れたままでした。
なんどか臨店されましたが、首の調整どう?とは聞かれることはありませんでした。
そして私の痺れが収まる前に担当を異動になりました。
技術に酔うとはこういうことだと思いました。
自分は勉強した、レントゲンの見方も自分で学んだ、一番練習をした、そう熱く語った人の施術の結果がそれです。
我々整体師は、施術対象の方を、患者様とは呼べません。法律で決まっています。呼んでいいのは医療関係者だけです。
整体師などが患者様と呼んでいるとしたら、よく言えばその施術者の気概ですが、悪く言えば国家資格をもつ医療関係者と自分を同一視させて権威付けしているということになります
ま、痺れがあるひとの日常を体験できる機会でもあるし、そんなに酷くならないとも感じられたので、しばらく放置しました。
さて、さすがに困るので、そろそろ自分で治してみようと、ストレッチや信頼できる施術者に指示して調整してもらったり、睡眠などを工夫してみて自分で治してみました。
とにかく動かす、自分に合った枕、布団で寝るのが良かったようです。
数か月かかりましたが、無事よくなりました。
そういった経験が何度かあるので、私は、整体師ですが、音が鳴る/ならないにこだわりは在りません。
施術した結果、お客様の身体が快方に向かえばよいし、
なぜご来店されたかと言うと、カラダの不調をどうにかよくしてもらいと思ってこられるわけで。
技術の向上はもちろん大切ですが、その人自身の生活動作、思考や感情的な特性による姿勢や身体の使い方、
もちろん科学的な根拠があるもの/ないもの、自分自身の経験値や感性によるものでしかないもの、
さまざまですが、施術をするときは、そのひとそのものをできるだけ見えるようにしようと思っています。
なので、なんとなくうちの接客方針はふわふわ、フランクです。ご参考まで。
春日部駅 東口 徒歩7分
整体のお店「陸と月」