
■腱板断裂(肩腱板断裂・腱板損傷)とは
肩甲骨と上腕を固定するための腱の集まりを肩腱板と言います。
具体的には、4つの筋肉群(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)のことを言います。
その腱板の一部あるいは全部が損傷して、肩甲骨と上腕の関節が正常な位置に保てなくなる状態です。
腱板断裂は、よく40肩・50肩と自己判断されやすいのですが、痛む場所がすこしちがいます。
肩甲骨や腕の付け根の特定しずらい場所(深い場所と表現されることが多いです)
が痛むことが多いようです。
腱板断裂は痛みがある場合と無い場合があります。
よく四十肩、五十肩と間違えられます。まれにただの肩こりと思っている方もいるようです。
「断裂」、「損傷」とあるとおり、腱が切れているので、そこをもみほぐすと、
炎症が悪化したり、腕の動きがどんどん悪くなってしまいます。
しっかりと病院でMRI検査や超音波検査を受けて頂けたらと思います。
病院で診断されたら、整体師としては、
肩甲骨と上腕の関節をつないでいる筋肉が無理しているので、
その周辺が安定性と可動性が両立できる状態むけて施術します。
■リラクゼーションや整体での勘違い
ひたすら痛みのある場所をほぐす施術者がいます。
損傷している腱をさらに損傷させる危険な行為です。
炎症も止まらず、痛みが悪化します。
しかし、病院で痛み止めを貰っていると、
その時の痛みがわからず、数ヶ月後にさらに悪化しているひとがいます。
とはいえ、整骨院やお医者様でも四十肩・五十肩と診断することもあるそうです。
リハビリの技術も病院によってまちまちだそうです。
それはどこの業界もおなじですね。
痛み・症状など
・肩を動かすと深い位置に鈍痛、その肩を下にして寝るなどで痛みが出ます。
・手を挙げたり、背中をかくなどの動作が痛くてできない
・上腕(二の腕)の力が抜ける(筋力の低下)。
・繰り返し腕を使う動作で、だるくなる。
■なりやすい人
手を頭より上げる仕事、塗装業、大工、スポーツは野球、テニスをする方に多いそうです。
また、40代以降の男性に多く、右肩を痛めることが多いそうです。70歳程度では半数が断裂することがあります。
■痛みの有無
腱板断裂、腱板損傷がある方でも、全員が痛みがあるわけではないようです。
実は60%程度は、痛みが無い人がいるそうです。
炎症の有無を調べるPET検査をすると炎症が確認されるそうです。
痛みが無い人は炎症が少ないのだそうです。
このことから炎症が長引くことで痛みが出ていると考えられます。
炎症が長引くと血管や神経が変化してしまうそうです。
炎症により変化した血管・神経に対する運動器カテーテル治療と言うものがあるそうです。
詳しくは病院でお尋ねください。
■病院での検査
病院では、検査はMRIや超音波で検査をするようです。
超音波だけの検査も増えているそうです。
問診や身体の検査などは、圧痛点の有無の確認、複数方向への筋力測定、
一定の角度での痛みの発生などの確認などがあるようです。
※当店は整体なので、複数の医療関係者様からお聞きした情報をもとにしています。
■病院での治療
リハビリ治療では、損傷していない筋肉の動きを改善できることがあるそうです。
手術の選択肢もあります。
リハビリは、断裂や損傷していない筋肉や腱をうまくつかえるようにしていきます。
そして肩甲骨と上腕骨(二の腕)の関節が良好な状態を保つように訓練するようです。
※当店は整体なので、複数の医療関係者様からお聞きした情報をもとにしています。
■当店での整体の施術ではこうします。
お客様にお願いするセルフチェックとして、
①肩甲骨に痛みがある箇所があるか?
②腕を身体の横から “大の字“に広げるような動きで、途中で力が入らなくなるか?
③痛みで上がらなくなり、痛みをこらえると上がるか?
④「前ならえ」から肘を固定して、左右に振る動きでも動かなくなったり、痛みがでるか?
などがあります。
腱板断裂が疑われる方は、病院にいってMRIや超音波検査を受けてくださいと促します。
その診断があった場合、痛みのある個所への施術や、痛みの発生する動きは、極力しないようにします。
整体では、肩甲骨と上腕骨の関節が正しい位置に収まるように、姿勢全体と周辺部位の筋肉・骨格の調整を行います。
調整の範囲は、肩甲骨、胸郭、肋骨の筋肉、胸の筋肉、腕の筋肉、骨盤、
場合によっては首・頭・骨盤や下半身の骨格や筋肉の調整が必要な場合もあります。
病院から痛み止めを処方されている場合、痛みの有無自体がわからないため、より慎重に関節部分への施術を行っていきます。