
肩や首がこってくると、頭痛が出てくる。そんなひと多いですね。
さらに目の奥も痛い。
肩こりなら耐えているが、目の痛みはもう無理って方多いですね。
肩こりは多くの場合、前側の胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)は縮んで硬くなり、背中側の僧帽筋や広背筋、起立筋などは、伸びて弱くなり、これも硬くなります。
これは猫背が発生する理由となり得ます。肩甲骨は左右に広がり、背骨(胸椎)を支える力が足りなくなるからです。そして、その上にある首や頭が前に倒されていきます。
頭蓋骨は、女性でも6㎏程度はあるといわれていますが、首の角度が30°前に傾くと倍の12㎏程度、60°前に傾くと3倍の18㎏とおなじものを支えているのと同じになるそうです。さて、この状態ずばり「ストレートネック」ですね。
負担が三倍になれば、そりゃ、疲れますよね。
さて、眼の痛み・頭痛がセットの場合、大きく分けてドライアイと偏頭痛のケースがあると思います。
ドライアイは、パソコン、スマホ、テレビなどのディスプレイを凝視する時間が多くなると、まばたきが減り、それによって涙液が眼球に補充されないのでドライアイになります。
別のケースは、首や肩などが痛みなどの不快な状態が続くと、自律神経は交感神経優位となります。その状態は涙液の分泌が減るので、目が乾き易くなります。ドライアイになれば、埃などが乾いた目に付着しやすくなるので、目が痛いです。
偏頭痛は、ひとりの整体師としてはこう考えます。
ストレートネックになると、身体の前・後(大胸筋・小胸筋、鎖骨下筋、広頚筋)、肩甲骨周辺の筋肉(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、前鋸筋、小円筋、三角筋)が影響を受けます。
そして、下顎を前に突出するので、側頭筋にも影響がでます。側頭筋は頭の横のこめかみ~耳の後ろまでと結構範囲が広いので、頭蓋骨の鱗状縫合(側頭部にある骨のつなぎ目)にも無理な力が加わり、神経を圧迫させているのではないかと考えます。
さらに鱗状縫合は、その接合部分が外側と内側に重なっているため側頭筋に無理な力が掛かれば、頭蓋骨が上下に圧迫され、目や鼻の奥に多い縫合(つなぎ目)が圧迫されて、痛みが生じると考えています。
実際に施術してみると、なかなか頭痛、目の痛みが取れずに、ロキソニンでは痛みが取れない方も、肩甲骨、鎖骨、首の位置を本来あるべき位置に戻すように調整し、頭蓋骨の緊張を取るようにしていくと、痛みがなくなると驚かれます。
あとは、耳と目の周り、頬骨に関連する筋肉を緩めてあげると視界が広がるとか明るくなったり、気持ちが落ち着くと言って頂くことが多いです。
うーん、説明してみると結構細かいですね。施術ではそんなことを考えながら、イメージしながら、説明してやっていきます。
気になるかたは、一度ご相談ください。